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チアダンスの大会で前方転回はOK!?タンブリングに挑戦してみよう!!

ダイナミックな動きが特徴的なタンブリング。

ダンスの振り付けに入っていると、振り付け全体に華があるように見えますね。

中でも前方転回が振り付けに入っているのを見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。

今回は、チアダンスの大会で前方転回をしてもいいのか、前方転回をマスターするにはどうしたらいいのかなどについて詳しく解説していきます!!

前方転回ってどんな技?タンブリングに挑戦しよう!

チアダンスはチアリーディングのスタンツや大技(ピラミッド)やタンブリングをなくしたものと思っている方が多いでしょう。

しかし、近年ではチアダンスの大会において数種類のタンブリングが、振り付けに取り入れてもOKとなりました。(大会や編成にもよります)

前方転回や大会で実施可能なタンブリングについて紹介します。

タンブリングとは

チアダンスにおけるタンブリングとは跳躍や回転を行う運動を指します。

タンブリングを始める際は、前転や後転、倒立などの基礎練習を行った後に、側転や前方転回の練習に移ることが好ましいです。

チアダンスで実施可能なタンブリングについては、後に詳しく紹介しますね。

前方転回とは

前方転回は体操の技の1つで、ハンドスプリングや前方倒立回転跳び、転回と呼ばれることもあります。

倒立状態を経過しながら前方向に回転跳びをする技で、完成形はバク転の反対回りにしたようなイメージです。

体操やチアリーディングでは頻繁に使用される技で、チアリーディングではタンブリングやピラミッド(大技)につなげる前のステップのようにも使用する場合もあります。

チアダンスの大会で実施可能なタンブリングを知ろう!

「タンブリングをやってみたい!」と思っている人の中には、チアダンスの大会で披露したいと考える人も多いでしょう。

前方転回を含むタンブリングはチアダンスの大会で、振り付けに取り入れてもいいのでしょうか?

チアダンスの大会においてタンブリングが実施可能かどうかは、協会やチーム編成や部門によっても異なります。

今回はチアダンスの有名な協会の一つであるUSA(United Spirit Association )のルールブック

を元に、チアダンスの大会で実施可能なタンブリングについて紹介します。

Mini/Youth/Mix編成で実施可能なタンブリング

チーム編成や部門によって実施可能なタンブリングが異なります。

基本的に有効技以外は禁止となっていますので注意が必要です。

前方転回が実施可能なのかと、それ以外の有効技について見ていきましょう。

Pom Prep部門 (夏の大会のみ実施)の場合

Pom Prep部門では有効技の中に前方転回の記載がないので振り付けの中に入れることはできません。

Pom Prep部門における有効技は下記の通りです。

〈有効技〉

 前転、後転、ショルダーロール、側転、チェストロールダウン

Pom部門/Jazz部門/ Spiritleading部門・Hip Hop部門の場合

Pom部門/Jazz部門/ Spiritleading部門・Hip Hop部門ではHip Hop部門のみ有効技の中に前方転回の記載があるので実施可能です。

その他の有効技については下記の通りです。

  • Pom部門/Jazz部門/ Spiritleading部門

 <有効技> 前転、後転、ショルダーロール、側転、チェス

  • Hip Hop部門

<有効技> 前転、後転、ショルダーロール、側転、チェストロールダウン、 倒立、頭支持倒立、立ちブリッジ、前/後方転回 、ロンダート、キップアップ、ストール、マカコ

注意点/補足

※有効技は片手での実施も可

※手具を持った手に全体重をあずける動作は、セーフティ違反になるので注意(前転・後転は持ったまま実施可

※ 静止・歩行から実施可(走り込み・飛び込みからは不可)

※タンブリングは単発・タンブリング同士のコンビネーションは実施可  

※タンブリングをしている選手の上や下を、タンブリングしながら通過・越えることは禁止

Junior/Senior/Open編成で実施可能なタンブリング

Junior/Senior/Open編成では年齢が上がる分、できる技が増えていきます!

実施可能なタンブリングは下記の通りです。

※Junior/Senior/Open編成では具体的な技の名前ではなく注意点として下記のような記載となっています。

Junior編成 Pom Prep部門(夏の大会のみ実施)の場合

Junior編成 Pom Prep部門では前方転回も有効技となっています。

しかし、タンブリングを取り入れる際には下記の①〜⑤の注意事項を厳守する必要があります。

〈タンブリング実施の際の注意事項〉

①逆さま姿勢になる場合は、少なくとも1つの手のサポートを必要とする/空中に浮く技は実施不可 

②空中に浮かない技で、腰が頭を超える回転を含むものは2連続まで実施可(空中に浮く技は手の支持の有無に関わらず実施不可) 

③腰が頭を超える体勢での回転を含むタンブリングをしている同士が、お互いの上・下を、通過・超えることは禁止 

④膝、腿、背中、肩、座位、うつぶせ、頭で空中から演技フロアへ着地する場合、衝撃を抑えるため片手または片足に先に体重が乗るようにすること

⑤脚が体の前方にあるジャンプの状態から、足を後方に動かして腕立て伏せ姿勢でフロアに着地することは不可

Junior/Senior/Open編成  Pom部門/Hip Hop部門/Jazz部門
Contemporary/Lyrical部門/Spiritleading部門の場合

Junior/Senior/Open編成の Pom部門/Hip Hop部門/Jazz部門/Contemporary/Lyrical部門/Spiritleading部門では前方転回も有効技となっています。

しかし、タンブリングを取り入れる際には下記の①〜⑤の注意事項を厳守する必要があります。

〈タンブリング実施の際の注意事項〉

① 逆さま状態になる技

a.空中に浮かない技は実施可(例:頭支持倒立)

b.空中に浮く技で、手の支持がないものは実施不可  

②腰が頭を超える回転を含む技

1,空中に浮かない技は実施可 

2,空中に浮く技で手の支持がある場合は、2連続まで実施可     

3,空中に浮く技で手の支持がないものは以下の全てを満たす場合は実施可

ⅰ.ひねりは最大1回転(360度)まで      

ⅱ.手の支持がなく空中で腰が頭を超える回転技との連続実施は不可      

ⅲ.空中に浮く腰が頭を超える回転技との連続は、2回まで実施可  

③腰以下の高さからに限り、肩、背中、座位の姿勢で演技フロアへ直接ドロップすることができる(膝、腿、うつ伏せ、頭での着地は不可)  

④腰が頭を超える回転を含むタンブリングをしている同士が、お互いの上・下を、通過・超えることは禁止  

⑤Pomや手具、衣装の一部を持った状態で、空中に浮く技から腕立て伏せ姿勢で演技フロアへ着地することは不可

結論!USAnationals大会で前方転回を入れられる部門は!?

USAnationals大会で前方転回を入れられるのは下記の部門となります。

・Mini/Youth/Mix編成のHip Hop部門

・Junior/Senior/Open編成 全ての部門

年齢が上がるにつれて実施可能なタンブリングは増えていきます!

今はまだ実施できる部門ではない人も、いずれできるようになりますのでタンブリングに興味があれば練習をしておいてもいいかもしれませんね。

柔軟性必須!!前方転回に必要なこと

取り組みやすいタンブリングの技である前方転回ですが、練習の前に柔軟性を高めるといった必要な要素があります。

また、初心者が勝手にタンブリングを実施することは危険です。

前方転回に必要な要素、練習方法を紹介していきますので、やってみたい人は参考にしてみてくださいね! 

前方転回を実際に練習する前に必要な要素を紹介します。

いきなり技の練習をするのではなく、しっかり準備を行ってから挑戦してみてくださいね。

体を大きく反らせるための柔軟性

前方転回はブリッジを応用した技です。

そのため、腰に最低限の柔軟性が必要となります。

腰の柔軟性を高めることでキレイでダイナミックな前方転回ができるようになります。

回転をかける背筋力

前方転回には回転力が必須です。

回転力が足りない場合には、背中から落ちてしまう可能性も・・。

そのためには、背筋を鍛えて十分な回転力を養う必要があります。

背筋を鍛え、回転力をつけることでスムーズに回転することができます。

地面を押し返す腕力

余裕をもって前方転回をするには、地面と体の間に空間を作る必要があります。

回転力も必要ですが、腕力を使って地面をしっかりと押し返し、体と地面の間に空間を作ることが重要となります。

やってみよう!前方転回の練習方法とストレッチ

タンブリングはいきなり行うと怪我の可能性もあるので、しっかりと練習が必要です。

下記に練習方法と前方転回に役立つストレッチを紹介します。

前方転回の練習方法

実際に前方転回の練習をしてみましょう。

練習方法は下記の手順です。

※タンブリングの技は初心者が1人で行うことは危険です。

実施の際は1人では行わずに、保護者の方や先生がいる状態で行いましょう。

①ゆっくり倒立からブリッジ

まずは、勢いをつけずに倒立からブリッジをやってみましょう。

ポイントはブリッジの際に頭が地面につかないよう両手でしっかり体重を支えることです。

②両手でしっかり床を押し返そう

①の動きに慣れてきたら、少しずつ勢いをつけて床から手を離す際に「突き放し」を意識してみましょう。

突き放すタイミングは足が倒立姿勢のちょうど真上に通過するタイミングを狙います。

③体をしっかり反らせよう

突き放しのタイミングがつかめてきたら、足の振り上げと突き放すタイミングを少しずつ速くしていきます。

身体をしっかり反らせた状態で着地の形をとりにいきます。

④ホップから勢いをつけて回る

ホップとは助走の最後に行うステップのことです。

何歩助走を走ったとしても技の直前にホップを行うことで、助走の勢いを止めずにスムーズに技を行うことができます。

前方転回においてもこのホップが重要です。

①から③ができたら、ホップから勢いをつけて回ってみましょう。

前方転回のためのストレッチ

前方転回をするためには腰の柔軟性は必要不可欠です。

しかし、体を反らせるためには腰まわりの筋肉をほぐす必要があります。

腰まわりの筋肉をほぐすのに有効なストレッチを紹介します。

膝立ストレッチ

①立膝の姿勢を作り右足を前に出します

②左膝の直線上に右足を出しましょう

③左右の膝の角度は90°を意識しましょう

④呼吸はゆっくり細く吐きながら上体を反らして天井を見上げる姿勢を作ります

⑤この状態で細く長い呼吸を10秒ほど続けましょう

⑥反対側も同様に行います

ポイント

腰まわりの筋肉を感じながらストレッチを行うようにします。

違った部分が伸びていると感じたら、腰まわりに意識を戻す意識をしてみましょう、

コブラのポーズ

①うつ伏せになり、リラックスして両足は肩幅ほど開きます

②両手は肩の真下に着手して、床を押し上げて上体を起こします

③できるだけ肘は伸ばしたまま頭の先から爪先まで伸びていることを感じます

④深い呼吸で20秒から30秒ほどキープしましょう

⑤ここまでの動きをリラックスした状態で3回ほど繰り返し行いましょう

ポイント

目線が下がってしまうと上手く腰まわりを伸ばすことができないので、目線は天井を見上げましょう。

まとめ

前方転回を含むタンブリングがチアダンスの大会でOKになったのは最近なので、まだあまり振り付けに入っているのを見たことが少ないかもしれません。

そのため演技に入っていると目を引きますね。もし、タンブリングに興味がある場合はトライしてみてくださいね!

練習の際には、保護者や先生に相談し手伝ってもらいましょう。

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