みなさん、こんにちは!
近年、小学生の将来の夢ランキングに「ダンスの先生」がランクインするような時代になりました。
私たちダンスインストラクターにとっては、とても嬉しいことです♪
ダンスの先生の仕事内容は、「ダンスを教える」という仕事のほかに「ダンスの振り付けを考える」という仕事もあります。
ダンスの振り付けを考える仕事をしている人のことを「コリオグラファー」と呼びますが、ダンスの先生(ダンスインストラクター)はそのコリオグラファーとしての仕事もしなければなりません。
今回は、チアダンスインストラクターが実際にやっているチアダンスの振り付けの手順をご紹介します!
チアダンスの振り付けをやってみたいけど、なにからはじめたらいいかわからない・・・という方のお役に立てればうれしいです!
目次
チアダンスってどんなダンス?
まずは、チアダンスとはどんなダンスなのかご紹介します。
チアダンスがどのように誕生したのか、そしてどんなジャンルのダンスなのかを見ていきましょう♪
チアダンスの発祥は?
チアダンスは、チアリーディングから派生したスポーツで、本場アメリカでは「Pom Dance(ポンダンス)」あるいは「Dance」と呼ばれ、独立したスポーツ競技として定着しています。
チアダンスの元となるチアリーディングは、およそ100年前アメリカの大学で母校のフットボールチームを応援するために誕生したと言われています(当初は男子学生による声援の形式でした)。
今日のように女性のダンスによるスタイルが確立されたのは、およそ30年前です。
当時は、ソングリーディングやダンスドリルとも呼ばれていましたが、玉川大学ダンスドリルチームを創設した方が『チアダンス』という言葉を命名し、日本でその名が広まりました。
どんなダンス?
チアダンスは、チアリーディングの中のダンス部分を独立させた競技で、競技においては約2分半の時間内でポンダンス・ヒップホップダンス・ジャズダンスを組み合わせて振付けを構成し、チームとしての一体感や表現力などを競い合います。
競技者の笑顔や迫力ある演技によって観るものを元気付け、また競技者自身も元気になれるスポーツです。
チアダンスの振り付けが完成するまでのステップ
チアダンス作品の振り付けが完成するまでのステップをご紹介していきます!
①作品(振り付け)内容の確認
まずは、
・ダンスジャンル
・作品分数
・人数
・レベル
・演技する場所や時間
・練習頻度
などを確認します。
この基本情報から振り付け(作品)の全体像を決めていきます。
②作品(振り付け)のイメージを決める
どのような振り付け(作品)にするか、全体のイメージを決めます。
チアダンスでも、カワいい?カッコいい?綺麗め?など、どのような印象にしたいか決めていきます。
③音楽(曲)をさがす
日頃からチアダンスの振り付けに使いたい曲リストを作って、その中から選んでいくインストラクターが多いようです。
チアダンスの「チア」という言葉には、「人を元気づける」という意味があるため、踊っている人も見ている人も元気が出るような曲を選ぶといいですよ♪
④曲を編集する
振り付けに使用したい部分だけを切り取ったり、つなげたりする作業をします。
必要な場合は、効果音などもプラスしていきます。
「ACID MUSIC STUDIO 11」をはじめ、いまや曲編集用の無料アプリもたくさん出ていますよね。
⑤イメージを具体化する
曲を何度も聞き込み、イメージを具体化していきます。
この時点で、思いついた動きやフォーメーションなどを簡単にメモしておきます。
たとえば、ここでターンしたい、この曲のアクセントでジャンプを入れたい、ここは流れるような動きにしたいなどを書き留めておきます。
⑥フォーメーションとダンス(振り付け)を考える
棒人間のイラストなどでダンスをメモする方が周りには多いですが、私の場合は文字でどんどん書き落としていきます。
これは好みですね。
イラストの方がイメージしやすい、忘れない、という方は文字ではなくイラストでメモしてみてくださいね。
実際に、
・全体のバランスを見ながらフォーメーションを変化させるタイミングを決める。
・フォーメーション移動も振り付けの一部になので、どのような動きをしながら移動するか考える。
・ダンスは、カウント(8カウントずつに区切って数える)をつけながらイメージにあわせてつくる。
・ポンポンを持って踊る場合は、ポンポンが活きるような振り付けも意識する。
・動きに無理がないか、実際に自分が動きながら考えていく。
というような流れです。
フォーメーションから先につくったり、ダンスから先につくったり、同時につくったり、つくる順番は人それぞれです。
チアダンスの振り付けのポイントは、アームモーションや動きがハッキリと見えているか、人数を活かしたフォーメーションができているかを大切にしています。
そして、フォーメーション作成も、いまやアプリがたくさん出ています。
とくに「Arrange us」というアプリは簡単に使えそうです。
⑦振り付けながら構成や動きを調整していく
実際にダンサーに振り付けるとイメージ通りにはならない部分も出てくるので、動いてもらいながら調整します。
とくに人数が多い場合は、フォーメーション移動なども実際にやってみないとわからないこともあるので、一つ一つ動きながら調整していきます。
振り付けの中にアクセントを!チアダンスの技
振り付けの流れはお分かりいただけたと思いますが、実際どのような振り付けがあるのか、どんな場面でどんな技が効果的にはたらくのか気になりますよね。
そこで、チアダンスの演技の中でアクセントになる基本的な技を、ジャンプ・ターン・キックに分けてご紹介します!
ジャンプテクニック
まずは、基本的なジャンプテクニックを3つ紹介します。
ストレートジャンプ
両足をそろえてまっすぐジャンプする技です。
チアダンスの基本的な動きであり、全てのジャンプテクニックの基礎となる動きになります。
タックジャンプ
ジャンプしながら両膝を胸に引き寄せる技です。
陸上競技の基礎練習にも使われていて、下半身が鍛えられます。
筋力がつくことで、応用の技やチアダンス全般に生かすことができますよ♪
トータッチジャンプ
ジャンプした時の最高到達点で両足を左右に開脚し、両足をそろえて着地する技です。
その名の通り、開脚している時につま先に手を伸ばします。
チアダンスではよく見る技ですね!
ターンテクニック
次に、基本的なターンテクニックを2つ紹介します。
シェネ
つま先立ちで連続して半回転する技です。
フォーメーション移動に活用されることが多いです。
移動が単なる移動ではなく振り付けの一つとなるので、演技にまとまりが生まれます。
ピルエット
片足を軸に、もう片足のつま先を膝の高さまで引き上げた状態でターンする技です。
ジャンプ技とのつなぎで使われることも多いですが、単体でも非常に美しいターンです。
1回転ができたら、2回転3回転とどんどんレベルアップしていくことができますよ!
キックテクニック
最後に、基本的なキックテクニックを2つ紹介します。
フロントキック
脚をまっすぐ前に蹴り上げる技で、キックの基本になります。
キックしている足はつま先を伸ばした「ポイント」という状態にするのが基本です。
足先までこだわるだけでも、技を一段階レベルアップさせて綺麗に見せることができます。
ラインダンス
複数人で横並びになり、様々なキックを取り入れながら踊る技です。
チアダンスと聞くとこの技を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
全員が息を合わせてキックをすると、チームの一体感が伝わり非常に迫力のある演技になりますよ!
実際のチアダンスの振り付けノートの中身
実際にGravisインストラクターが使用した振り付けノートを覗いてみましょう!
こちらは、Gravisの大会チーム「Regina」のチアダンスの振り付けノートです。
何が書いてある?
左側に全体のフォーメーション、右側にカウントを振ってその下に振り付け(ダンス)の詳細が書き込んであります。
ラインダンスのフォーメーションや、その時のキックの名前が書かれているので、チアダンスを踊ったことがある方ならノートを見ただけでなんとなく分かるかもしれませんね。
ポーズなどはイラストの方がわかりやすいので、ところどころに棒人間がいます!
振り付けノート以外の記録方法
最近は振り付けや構成の記録もデジタル化が進んでいて、ノートではなくスマホやipadで管理するインストラクターも増えています。
ipadのメモ機能を使ってノートのように手書きしたり、アプリに構成を入力して実際に動かしてみることで動線を確認したりすることができるんです。
また、振り付けを思いついたタイミングで動画に残すインストラクターもいます。
デバイス一つでどこでも確認できたり、データとして生徒と共有しやすいというのはかなり大きなメリットですよね!
ぜひご自身に合った振り付け・構成の記録方法を見つけてみてください♪
チアダンスの振り付けを動画でみてみよう!
ここからは、Gravisチアダンススクールのインストラクターたちが振り付けたオリジナルのチアダンス作品を動画でご紹介します♪
【大公開!】〜インストラクターパフォーマンス〜
2025年2月に開催されたGravis Dance Performance vol.12でのインストラクターナンバーです。
こちらは、普段Gravisで指導にあたっているインストラクターだけで構成された作品です。
先生達が集まって披露するチアダンスは迫力満点です!
【Gravis大会チーム】〜Azure〜
Gravisの大会チームの一つであるAzureの作品です。
大会チームならではの洗練されたスピーディーな動きがとてもかっこいいですね!
【わたしの一番かわいいところ】〜FRUITS ZIPPER〜
誰もが聞いたことのあるかわいらしいアイドル曲のチアダンスバージョンの振り付けです!
3歳から踊れるような、難易度が低く挑戦しやすい振り付けになっています♪
【APT 】〜ROSÉ & Bruno Mars〜
「APT APT」というフレーズが耳に残る印象的なこの楽曲にもチアダンスバージョンの振り付けをしています♪
曲に負けない印象的な振り付けに仕上がっていて魅力的ですね!
Gravis(グラビス)チアダンススクールのご紹介
ここからは、Gravisのチアダンススクールについて詳しくご紹介します♪
Gravis(グラビス)チアダンススクールの特徴
Gravis(グラビス)チアダンススクールの特徴は、
■東京・神奈川中心に150拠点以上でチアダンスクラスを開講!
会員様のご都合にあわせて拠点をお選びいただけます。
■日本最大級!在籍生徒数2,500人突破♪
3歳の幼児クラスから、大会チームまでプロデュースしております。
■講師(インストラクター)の指導実績が豊富!
Gravisの講師は、映画「チア☆ダン」に出演・振り付け指導、また国内外の競技大会において、さまざまな賞を受賞しております。
インストラクター研修を経た講師が、チアダンスの正しい基礎から応用まで、丁寧に指導します。
チアダンスクラスのレッスンの流れ
つぎに、Gravis(グラビス)のチアダンスクラスのレッスンの流れです!
■レッスン開始前
レッスンスタート!の前に、まずしっかり準備を整えます。荷物を整理したり、カードを出したり、レッスンに参加する準備はお子さまご自身でおこないます。
■<5分>挨拶・出欠確認・目標確認
グラビスでは、クラスをチームと呼びます。レッスン開始前には自由遊び、自由時間を設け、開始時間になるとチーム全員の顔がみえるよう円をつくり、元気な声で挨拶、出欠確認と今日のレッスン内容などの共有とコミュニケーションタイムをとります。
■<15分>レクリエーション・ウォーミングアップ・ストレッチ
簡単なレクリエーションなどを取り入れながら、ウォーミングアップをして身体づくりをします。
■<15分>バレエ基礎・筋力トレーニング・クロスフロア
ダンスのために必要な基礎トレーニング、バレエ、筋力トレーニング、クロスフロア(ターン、ジャンプなどのテクニック練習)をしていきます。※対象クラスに応じて難易度が異なります。
■<20分>ダンスルーティン振り入れ・練習・踊りこみ
各チームの振付曲を練習、踊りこみに入ります。※約1分程度の振り付けを構成を含めてチームとして完成させていきます。
■レッスン終了
最後は開始と同様、チーム全員で円をつくり、レッスンのフィードバックや次回までの復習課題や保護者の方への事務連絡を確認して、挨拶をして終了となります。
上記のように、毎回レッスン内容や目標を明確にし、講師と生徒で共有することで、生徒のみなさんも集中してレッスンに取り組むことができると考えています!
チアダンスって、どのくらいお金がかかるの?
Gravis(グラヴィス)チアダンススクールで実際にかかる費用は、以下の通りです♪
体験レッスン
・初回体験レッスン 1,000円
※入会前に何回か体験したい!という方は、2回目以降、非会員料金3,000円で受講することも可能です。(お得なキャンペーン実施時期もありますのでご確認ください。)
初期費用
・入会金 5,000円(入会金はキャンペーンにより変動いたします。)
・事務手数料 1,500円
※入会後、継続してレッスンをご受講いただいている方は、毎月のお月謝やレッスン料のみとなりますが、半年以上ご受講がない場合は更新料(再登録料)として1,000円を頂戴しております。
レッスン料金
・各拠点のお月謝は、教室一覧・レッスン料金をご確認ください♪
拠点やクラスの開講頻度・内容にもよりますが、グラビスの場合は、基本的には「月謝制」でのお支払いをお願いしております。
月謝制をお願いする理由には、チアダンスは、1レッスン(単発レッスン)で劇的に上達する習い事ではないから、ということがあります。
継続してレッスンに通い、正しい基礎を定着させることで、応用の動きができるようになります。さらに、チアダンスの魅力の一つでもある「チームワーク」の大切さを、クラスのお友達と関わるなかで身につけていってほしいという願いがあります。
ただし、月途中でのご入会や、通常のクラスに加えて別ジャンル(クラス)を受講したい!という方は、「都度払い」での受講も可能です。
またレッスンをお休みする場合は、振替制度もご用意しておりますので、ご安心くださいね!
年間スケジュール(イベント・発表会)
Gravis(グラヴィス)では地域でのイベントのほかに、年に2回発表の場を設けております。
発表会に向けての練習は、通常レッスン内で進めていきますが、出演の有無に関わらず、クラスごとに目標を決めてチーム一丸となって練習していきます!
ここからは、実際の年間スケジュールをご紹介します♪
春(4-6月)
基礎練習を行いながら、振付を覚え、夏のイベントに向けて作品の練習をスタートします。※新学年になるタイミング(4月頃)で、スケジュールの再編が入る場合がございます。
夏(7-9月)
夏から秋にイベントがあります。Gravis内ほかの教室の仲間との交流も!イベントに向けて夏休みもしっかりレッスンいたします。
秋(10-12月)
9・10月頃からクラスの再編成をおこないます。新クラスで、年度末の発表会に向けて練習をスタートします。また地域イベントへの参加や、毎年恒例のGravisハロウィンパーティも開催しております!
冬(1-3月)
毎年、年度末の3月頃に発表会をおこなっております。各クラスごと、本番に向けて練習にも熱が入ります!
指導指針
グラビスでは、ダンスを通して「人生にチャレンジできる人を増やす」ことを方針としています!
ダンスの楽しさや技術、柔軟性、リズム感、表現力などの向上はもちろんのこと、チアダンスの魅力の一つでもある、チームワークやコミュニケーションの大切さなどを、子どもたち自身が気づき、学び、ダンスだけでなく「人生に活かすことができる」ようサポートしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、チアダンスの振り付けの手順とチアダンスで用いられる技をご紹介しました!
ダンスの先生になりたい!チアダンスの振り付けをしてみたい!というみなさん、イメージできましたか?
チアダンス初心者の方は、動画をたくさん見て動きのバリエーションを増やすと振り付けもつくりやすくなると思います。
また、基本的な技を身につけることで、応用がきいてさらにレベルアップした技ができるようになります。
GravisのYouTubeアカウントには、今回ご紹介した動画以外にもオリジナルのダンス動画がたくさんあるので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね!
Gravisは、東京・神奈川の150拠点以上でチアダンスのレッスンを開講しています。
チアダンススクールをお探しの方は、ぜひ公式ホームページをご覧ください♪
【関連記事】
チアダンスの曲探し
映画チアダンで使用されていた曲を紹介!
チアダンスは場所を覚えるのが大変!?
Gravis YouTube チャンネル
Gravis Dance&Fitness – YouTube
チャンネル登録おねがいします☆
Gravis
メールアドレス:office@gravis-dance.com
☎︎050-3131-1065
Instagram@gravis_cheer_school
Facebook@gravisdancefitness
Twitter @Gravis_Dance
お問い合わせはこちらから!