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特別作品Destinyの裏側

2019年2月20日

2020年5月5日

GDP

Gravis Dance Performance vol.6から約2週間。

ご来場頂いた皆様、そしてご出演くださった皆様。舞台を一緒に作って下さったスタッフの方々、本当にありがとうございました!

今回、私はこの GDP6における大きなテーマ『Destiny』という作品を振り付けさせていただきました。

その裏側をすこーし書かせていただきます。長いです。笑

命が運ばれると書いて運命。

小さな命が宿り、この世に産まれ、この世に生き、様々な出会いと出来事の中命は力強く育っていくだろう。。

あなたは運命を自分の力で変えられると思いますか?

私は、自分からアクションを起こし、命をどう運んでいくかを自分で決めることができる。

それが運命だと思っています。

…..そんなことを思いながら今回のGDP6特別作品『Destiny』をOur Destinyという曲に乗せて、振り付けました。

テーマが決まったのは2018年3月末。

私ごとにはなりますが、2018年1月に娘を出産し、はじめての子育て奮闘中にこのテーマと向き合うことに。

これもまた運命だなーと思いつつ、、つねにどんな曲がいいかなーとイメージを悶々と膨らませながら曲探し。

曲が決まったのが6月頃。

色んな舞台や映画、ドキュメンタリードラマ、youtubeを見ながら『Destiny』という作品をどうしたいか深堀りしていく日々。

これだ!と思うもののカケラを沢山集めていく感じ。。

10月初旬、振り作り開始。

作っていく中でこの作品のイメージもより明確なものになっていきます。

「臓器」「バラ」「人生」

これがこの時の大きな3つのイメージに決まり。

私の振り付けの考え方としては、まずは音を聞いて、動いてみる。

勝手に動けた瞬間のその動きを徐々に明確にして、振り付けとしていく。振り付けは紙に言葉で書きます。(自分にしか理解出来ない言葉と字です。。綺麗に描く方もたくさんいらっしゃると思います。)

そして、イメージに近い動きやカタチを取り入れる。

大体1×8つくるのに早ければ5分。時間がかかる時は20分くらいかと思います。

私は振り入れ直前にならないとやれない派です。むしろ直前に作らないとすぐ忘れてしまう。。

10月末、振り入れ開始。

振り入れしながらよりテーマとイメージを落とし込み、さらにどうしたいかをいつも考えながら振り入れをする。

そのため、何回も振りを変えたり、思いつきで振付けたりすることもあります。ダンサーの方々、すみません。笑

12月頭。

振り入れ完了。

映像作成者とのミーティング。

今回の作品は、開始20秒間を文字のないイメージ映像で、観る方それぞれのイメージを湧き立たせるようにしてみました。

映像さんには、イメージを伝えた上で一度個人のイメージで映像作成をして頂き、擦り合わせ、作成、擦り合わせ、、、の繰り返し。

今回はバラの色味や動き方にもこだわりました。

12月末。

照明さんとの打ち合わせ。

今回はある程度の振り付けの中のポイントのみ照明リクエスト。あとは、大きな3つのイメージを伝え、照明さん個人のイメージで照明作りをして頂きました。

1月。

踊り込み。

作り手がイメージを伝え、ダンサーが個々の観点で受け取り、それをダンスを通してどれだけダンサーが具現化するか。。

これが作品つくりで最後に大切なことだと思います。

コリオグラファーが作品つくり、振り付けをしても、ダンサーも同じくらいにその作品のことを考え、想い、一緒に作品を作っていくことが重要だと思っています。

2月本番前日。

照明、映像合わせ。

舞台上でのダンサー場当たりとともに、いままでの全てが具現化される。

コリオグラファーだけでなく、16名のダンサー、照明さん、映像さん、そして必要不可欠な音響さん。

その全ての力が積み重なることで、この作品が出来上がることを毎度ながらこの日に痛感します。

本番当日。

この作品が観客の皆様の目にうつり、耳で聞き、肌で感じ、何か少しでも心が動いたり、感じ取るものがあったら、、、幸いです。

しかしながら、その瞬間のために、長い時間をかけてきた。

ダンスももちろん、「ものづくり」には時間がかかる。こだわりを持てば持つほどに。。

けれども、作品をみてもらえるのは一瞬。ダンスは特にそうだと思います。

もっと作品をみてもらえる時間があったらいいな、、

もっと作品をみて感じていただく時間があったらいいな、、

その作品について意見を交わし合う時間がほしいな、、

本番後にはいつもそんなことを思います。

「ダンスは生もの。」

その生ものだから美味しい。

食べ物と一緒です。

その瞬間にしか味わえないものをコリオグラファーも、ダンサーも、音響さんも、照明さんも、映像さんも、つくっているから面白い。

やめられない美味しさがあるのだと痛感しています。

GDP6を生で見た方も、見れなかった方も、来年度のGDP7は絶対に生で味わうべきです!!

GravisスタッフはGDP7に向けて動き出しています!

乞うご期待!

 

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