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あるインストラクターの日常

2019年2月19日

インストラクター

ついこないだ、チアダンスクラスに通ってくれている生徒さんに
「どうやったらチアダンスの先生になれますか?」と質問を受けまして、小躍りしそうになりました♪
それ以前にも、夢を聞いた時に
「ダンスの先生になりたい」と書いてくれた子もいて、涙ちょちょぎれそうになりました♪♪笑

子供たちの中で「ダンスの先生」という職業が見えてきたのかなーと思うと、
同業の身としてはとても嬉しいのです!
以前「子どもたちのなりたい職業」についての記事を書いていたのですが、
ユーチューバーに負けないくらい笑、その価値がお分りいただける日が来たら嬉しいなぁ・・・!

では「ダンスの先生」ってどんな仕事で、
どんな生活をしているのでしょうか。

そもそも呼び方がいろいろありますよね。
「先生」「コーチ」「インストラクター」「講師」「指導者」などなど。
スタジオやダンスの内容によっても全然変わってくると思います。

では、「ダンスの先生」もしながら、「ヨガ」のインストラクターもやっていたりする
私個人の生活は実際どうなってるの!?
ということを、割と赤裸々にお話ししますね。
(実は保護者の皆様からもよく聞かれたりもします笑)

今は、株式会社Gravisの「正社員」ですので、決まった時間と固定給の中で、働いています。
プラス、「パラレルワーカー」つまり「副業」というような形で、個人でヨガのレッスンを行ったり、スタジオでレッスンを担当していたりします。

Gravis入社以前も、「インストラクター」として働いていました。

大学を卒業後、元々は、踊り続けたい、舞台に立ちたい、と思ってもいましたので、アルバイトをしながらレッスンに通ってオーディションを受けて・・・みたいな生活でしたが、
そのアルバイトの一つとして「チアダンス」の「インストラクター」のお仕事に携わり始めました。

若い頃から、
「インストラクター」つまり「教える」仕事をしている以上、
自分が向上心を持ってチャレンジし続けないと、生徒さんには何も教えられない、伝わらないと思い、
レッスンを受け続けたり、舞台やイベントに出演したり観に行ってみたり、留学行ってみたりなど、いろいろとインプットし続けています。
こう見えて(!?)今もその気持ちは変わっていません。
アウトプットが多い仕事だからこそ、いろんな観点からインプットする時間は非常に大切です。

しかしインストラクターの「時給」はそこまで高くはなく、
アルバイトをしながらでないと、とてもじゃないけど生活はできない、やりたいこともできないレベルでした。
(どちらかというと、金額にはあまりこだわらず、修行として「やりがい」を重視していた部分もあるからですが…)

当時の生活はというと…

平日
7:00頃 起床
9:30-16:00 アルバイト
17:00-18:00 教えの仕事(レッスン)
19:00-21:00 自分のためにレッスン受講
22:30 帰宅

10:00頃 起床
15:00-18:00 教えの仕事(レッスン)
20:00-22:00 自分のためにレッスン受講
23:30 帰宅

週末
7:00頃 起床
9:30-16:00 アルバイト
18:00-22:00 チーム練習
23:00 帰宅

のような毎日でした。
教えの仕事がない日は、終日アルバイトを入れたり、
1日に何レッスンも受講するみたいな生活でしたが、
遊ぶことより、仕事やレッスンに没頭するタイプなので、それがとても楽しかったです。

しかし、同じルーティーンの繰り返しだと、
人間て飽きるんですよね。(笑)

「この生活は長くは続かない…」
そう気付いたのが20代半ば。

気がつくと、レギュラーレッスンは増えているものの、
生活水準は上がらない、やりたいことができているような出来ていないような…。

1レッスン1時間であったとしても、その1時間のための「準備」「学び」「創作」「事務作業」などの時間は何倍にもなるにも関わらず、「時給」は変わらない。

この頃はフリーターとして「給与」をもらいながら、
「報酬」となる「個人事業主」という形になっていました。

アルバイトの時間が基準を満たしていた頃は、
「社会保険」や「厚生年金」は会社経由で支払えていましたが、
「個人事業主」として外していた時は、
「国民健康保険」となり、「雇用保険」「失業手当」なんかの保証もないのです。
確定申告ももちろん個人でやっていました。

先輩に教えてもらいながら、社会のイロハを知っていくような時代でした。

20代半ばで「ヨガ」インストラクターの指導者コースに通い始めたのは、
それまで、良くも悪くも基準や資格のない世界で指導者の立場にいましたが、
この先の人生を考えて、長く指導できるもの、自分の安心材料として「資格」が欲しかったというのも一つ理由にあります。

学校の先生や、お医者さん、柔道整復師(マッサージ)などの国家資格ではないので、
実際取得してみると、個人の努力次第、活かし方次第という部分は多々ありますし、
アップデートし続けていかないと、廃れていくというのもあります。

「スポーツトレーナー」ともまた全然違いますので、アプローチ方法や、指導内容、言葉遣い一つとっても細心の注意が必要ですし、
日々変わりますので、担当内容によっては、そういった専門分野との関わり方もしっかり学んでおかなくてはなりません。

しかし、資格を取得したからといって最初からうまくいくわけもなければ、
活動を始めたくても、経験がないと、オーディション(インストラクターの採用試験)すら受けられないことが多いのが現実でした。

どういう形でこれから生きていこうか・・・
そう悩んでいた時にGravisへ「正社員」としての採用が決まりました。
これが大きなチャレンジと覚悟のスタートでもありました。

要は、何年も「フリーター」「個人事業主」で過ごしていたわけですから、
自由がなくなるんじゃないか…
そんなに会社に注力できるのか…
正直不安でしかなかったですが、、、

早5年が経ち、今や頭の中「仕事」しかない私にとっては何の問題もありません(笑)
正直最初は大変せしたが、
今はむしろ、今は社員として守られているからこその自由ややりがいがあるので、
思っていた通りに大変ですが、思っていた以上に楽しいです。

今の生活はというと・・・
平日
7:30 起床
9:30-12:30 朝のレッスン(社員業務)
13:00-16:00 MTG/事務作業(社員業務)
18:00-22:30 夜のレッスン(副業)
23:30 帰宅

8:30頃 起床
10:30-12:00 自分のためのレッスン受講
13:00-15:00 事務作業(社員業務)
16:00-19:00 レッスン・スタジオ業務(社員業務)
20:00-22:00 事務作業(社員業務)

週末
8:00 起床
10:00-13:00 朝のレッスン(社員業務)
15:00-17:00 夕方のレッスン(社員業務)
18:00-21:00 事務作業(社員業務)

な感じで、
「アルバイト」の時間はなくても生活できるようになってきましたし、
「レッスン」だけが仕事ではないので、仕事内容も大きく変わってきました。

「インストラクター」って、「時給」であることが多いです。
「ダンス」となると結構特殊だったりするので、一概には言えないですが、
「ヨガ」つまり広く「フィットネス業界」のインストラクターは、
経験年数や、査定、お客様評価などによって、そのフィー(金額)は様々ですが、
時間で決まっていたり、歩合制だったりしますので、ピンキリです。

でも、共通して言えることは、レッスンをしないとお金は稼げません。
(※あくまでインストラクターとしての例です、全てではありません!)

例えば、
怪我をしてしまったり、体調を崩してしまったりしてレッスンが遂行できなかった場合、
その時間のお給料はもちろん発生しません。収入0です。
むしろスタジオによってはペナルティがあることもよくあります。
そうするとマイナスです。
仕事ができない期間が長期に渡ってしまったら…考えるだけで怖いですよね。

もっというと、代わりの先生が見つかれば良いですが、
その時間が休講になってしまった場合、
楽しみにしてくださっているお客様、生徒様の時間までも無駄にしてしまうのです。
こんな悲しいことはありません。

人間ですから誰にでも起こりうる仕方のないことだと思いますし、
どんな仕事でもあり得ることだと思います。

特に女性は、結婚、出産、子育て、など、
生活環境の変化によっても、働き方自体、影響を受けやすいなと思います。

そういった場合に、
「業務委託契約」「アルバイト」「正社員」「契約社員」「個人事業主」・・・
どれがベストな雇用形態なのか・・・
職種によっても、人によっても大きく変わるなと感じています。

「ヨガ」のインストラクターとして働いてきて、
いろんな先生に会い、いろんな働き方を見てきましたが、
本当に多種多様!!

結婚して仕事を辞めて、ママになって、子供が独立して、、、
そこから始められる方も非常に多いですし、
スタジオインストラクターという選択肢だけでなく、
昼はOL夜はインストラクターをしていたり、個人でスタジオを開いたり、自宅でレッスンをしていたり、など
それぞれのペースで働いていらっしゃる方が多いので、
その可能性は多岐にわたっていると思います。

私自身は、「個人」インストラクターから
「社員(=チーム、組織)」でレッスンを提供できる今の環境は、
シフト(担当レッスン)や指導内容、何か問題が起きた時など、
みんなと補い合うことが出来るので、フォロー体制が厚いことが「社員」としての強みだと思っています。

「社員」にも「正社員」「契約社員」という形があります。
雇用期限の有無、副業の可否、賞与退職金の有無、
希望職種か否か、福利厚生の範囲などなど、
守られる範囲や補償範囲が変わってくるようですね。
生活のリズムは、個々によるとは思いますが、
長期スパンで見た時のメリットデメリットがあるのかなと思います。

私自身は、「社員」として所属し、活動している上で、
「ヨガ」とあらゆる可能性とのコラボにもチャレンジさせてもらえているので、いちインストラクターだけではできなかったな・・・という「企業」ならではの経験もたくさんさせていただいています。

「インストラクター」も「指導力」だけではなく、
「営業力」「プロデュース力」「発信力」などなどいろんなスキルがかればあるほどもっと輝けるということです。

「踊ること」や「ヨガをすること」とそれを「教えること」は全然違います。
「教えることは教わること」

どれだけダンスが上手くても、、、
どれだけヨガができても、、、
教え方はイマイチ・・・みたいなことは実はよくあります。
努力を怠っていては「インストラクター」自体の価値を下げることになってしまいます。
一人一人がしっかり安心してアップデートし続けられる、、、
そんな体制が整っていることが「常識」と呼べるようになったらいいなと思っています。

「インストラクター」という職業が、より価値のある職種になっていきますように・・・!

Gravisの中でも「働き方改革」は目下進行中ですので、
その変化を見られているのも貴重な経験!

このお話はまた・・・

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