観客を魅了する、アクロバティックな演技が特徴のチアリーディング。
大会では、2分30秒という短い演技の中に、数え切れない程の技が取り入れられているのです。
今からご紹介するチアリーディングの技は、その中でも頻繁に使われる、基本となるスタンツをメインに解説していきます。
記事の後半には、チアリーディング大会で優勝したチームの演技を、動画と共にご紹介していきますので、最後までご覧ください!
チアリーディングのポジションとは
チアリーディングのアクロバティックな技を作るには、それぞれ与えられたポジションを全うする必要があります。
まずはじめに、チアリーディングのポジションの種類と特徴をご紹介いたします。
トップ(フライヤー)
トップは、小柄な選手が抜擢されることが多いポジションです。
しかし、バランス感覚や空中感覚に優れた身体能力を持つ選手は、体格がやや大きくてもトップになることもあります。
トップの特徴は、宙に飛んだり、数メートルの高さで難しい技をしなくてはならないため、どんな状況でも技をやり遂げる覚悟とチャレンジ精神が必要です。
技の途中で恐怖心が勝ってしまえば、その瞬間に大きなケガや事故に繋がる危険があるからです。
どんな技でも、覚悟を持って挑戦できる方でないと務まらないポジションだと言えます。
ベース
ベースは、比較的、身体の大きな選手が与えられることが多いポジションです。
ベースの役割は、トップを持ち上げることが基本ですが、最も大切なのは「トップの命を守る」ことです。
どんな状況でトップが降りてきたとしても、必ずキャッチするという責任が無ければ務まらないポジションで、トップがどんな姿勢になっても瞬時に対応できる瞬発力が必要となります。
重い体重を支えるので、下半身の筋力と安定感のある重心を鍛えることが必須です。
スポット
スポットは、技を行う際にしっかりトップを支えることができるよう、背の高い人がなりやすいポジションです。
自分が届く一番高い位置でトップを支えるのが基本で、一瞬でもトップから両手が離れることはありません。
また、トップが落ちないように支えるだけでなく、ベースと一緒にトップを高い位置に持ち上げるため、力強くサポートします。
チアリーディング「スタンツ」まとめ
まずは、私たちが呼んでいる「技」ですが、チアリーディング用語では「スタンツ」と言います。
層としては、1.5段~2.5段をスタンツと呼びます。
参考:http://www.cheerspirit.jp/coaching/stuntslist.html
さらに、難易度の高い技を「ピラミッド」と言います。
参考:http://www.cheerspirit.jp/coaching/stuntslist.html
ピラミッドは、3層目にトップが1人乗る、2.5段のピラミッドから、3層目のトップが2人以上のピラミッドもあります。
このように、大まかに分けて「技」と呼ばれるものには、「スタンツ」と「ピラミッド」の2種類があり、その中で更に様々な種類の技があるのです。
お待たせしました!さっそく、本題となるスタンツやピラミッドの技をご紹介していきます。
【初級編】スタンツ
チアリーディングのスタンツを初めて行う方が一番最初に習う技からご紹介していきます!
ダブルベースサイスタンド
ダブルベースは、2人のベースの太ももにトップ1人が立つ技で、難易度が低く基礎となるスタンツです。
サイドサイ
サイドサイは、先ほどのダブルベースに少し難易度を加えたもので、ベース1人に対しトップ1人が太ももの上に立つスタンツです。
ショルダー・ストラドル(シット)
シットと呼ばれる、ショルダー・ストラドルは、分かりやすく説明すると「肩車」です!。
チアリーディングは乗り方にも工夫がされていて、ベースの肩を持って跳び箱を飛ぶように乗ったり、ベースはトップの腰を持ち、タイミングを合わせてジャンプをしながら、くぐるように乗るなどの魅せ方があります。
ショルダースタンド
ショルダースタンドは、ベース1人の肩にトップ1人が立つ技です。
エレベーター
ベース2人に対し、トップ1人が肩の位置で立つ技です。
エクステンション
ベースの腕が上に伸びきった状態で、その上にトップが立ちます。
エレベーターより、さらに高い位置になるのが、エクステンションです。
【上級編】スタンツ
先ほどの、初級編より難易度が高いスタンツをご紹介していきます!
バスケットトス
ベースの上で、宙に飛ぶのが「バスケットトス」です。
ただ飛ぶだけでなく、宙に飛んだ状態で、トップは様々なポーズをすることが多いです。
ストレートトス
バスケットトスの基本は、ストレートトスと言って、宙で何も技をせずしっかり伸び切ることを意識します。
まず、バスケットトスで高く飛ぶことを習得したい方は、ストレートトスを何度も練習し、感覚を掴みましょう!
参考:https://www.instagram.com/p/BHHK1QyhaX-/
トータッチ
続いては、バスケットトスで宙に飛んだあと、トップはトータッチを行います。
トータッチとは、両足を開脚してジャンプをする技です。
足を開くタイミングや、逆に閉じるタイミングが合わなければ、ベースがキャッチしにくくなるので、注意が必要です。
キックダブル
バスケットトスで宙に上がったら、最高到達点でキックをし、横に回転しながら降りてくる大技です。
レイアウトフル
レイアウトフルは、ひねりと縦回転を入れたバスケットトス。
バスケットトスに高さがないと難しい大技となります。
ピラミッド
ピラミッドとは、先ほど説明したように、3層目にトップが1人乗る2.5段のピラミッドから、3層目のトップが2人以上のピラミッドもあります。
【2層ピラミッド】
@cheer_pnx 映え技!フルアップ2-2-1!2-2-1は2人のドベ、2人のミドル、1人のハイトップという意味です!男女混合ならではの高さを活かした技✨#チアリーディング#ピラミッド#フルアップ#221#セルフ解説#cheerleading#cheerleadingfanpage #Japan
【3層ピラミッド】
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チアリーディングのモーションまとめ
チアリーディングは、モーションと呼ばれる「手」「腕」「足」を使った基本の形を習得する必要があります。
大会でもはモーションを必須とする部門があるなど、チアリーディングと言えば「モーション」とイメージする方も多いかもしれません。
単純で簡単な動きに見えますが、一つ一つ正しい形を身につけなければ、せっかく一体感のあるスタンツやダンスを行っても、キレのあるモーションが出来なければ、レベルが下がって見えてしまう重要な動きです。
基礎となる正しい形のモーションをマスターし、歓声が起こる演技を行えるよう練習しましょう!
フィスト
フィストとは、日本語で「げんこつ」を意味します。
正しい形は、げんこつをした際に親指を出さないことです。
親指は、人差し指と中指の方向へ折り曲げて密着させます。
チアスタンス
チアスタンスは、足を肩幅より少し広く開いて、腕はフィストを作り腰に当てます。
足の幅をチームで揃えたり、腰に手を当てるときに手首が曲がらないよう気を付けてください。
ハイブイ
ハイブイは、チアリーディングに欠かせない基本となるモーションです。
フィストを作り、まっすぐ上に腕を伸ばし、Vを描きます。このとき、親指側を正面に見せるようにしてください。
フィストが視野に入るギリギリの位置が、正しい角度の目安となります。
ローブイ
ローブイは、ハイブイの逆で下にフィストを向けて腕を伸ばします。
ハイブイ同様、親指側が正面を向くようにしてください。
Tモーション
Tモーションは、腕を横に伸ばしアルファベットの「T」を意識します。
腕が地面と平行になるようにし、肩が上がり過ぎないよう注意してください。
ハーフティーモーション
ハーフティーモーションは、通常のティーモーションから腕を半分に折り曲げた形を言います。
フィストの小指側が正面を向くようにし、肘が上がり過ぎないよう注意が必要です。
クラップ
クラップは、ダンスの中に取り入れられることが多いモーションで、手のひらを合わせた形を言います。
クラスプ
クラスプは、チアリーディングの演技に欠かせないモーションです。
両手を握り合い、手を打つタイミングと高さをチームで揃えると、美しい一体感が生まれます。
社会人から子供まで圧巻の演技!チアリーディング大会特集
続いては、優勝を果たした各部門のチアリーディング大会の動画を厳選いたしましたので、ご紹介いたします。
子ども大会でも大人顔負けの、キレのあるパフォーマンスを披露していますので、是非ご覧ください!
社会人の部
【TWISTERS A】
大学の部
【帝京大学】
高校の部
【千葉明徳高校】
中学校の部
【POWERFUL KIDS】
小学校高学年の部
【ATSUGI ALL☆STARS Mars】
小学校低学年の部
【ATSUGI ALL☆STARS Twinkles】
まとめ
いかがでしたか?
チアリーディング特有の「スタンツ」や「ピラミッド」、そして「モーション」について基本的な技をご紹介させていただきました。
こういった技を理解した上で、チアリーディングを観戦すると、また違った見え方ができるはずです!
先ほど、大会で優勝したチームの演技をご紹介しましたが、優勝したチーム以外にも観客を圧倒させる素晴らしいチームがたくさんありました。
是非、チアリーディングに興味を持った方は、お近くのチアリーディング教室で体験に参加してみてはいかがでしょうか?
「チアリーディングは、ハードルが高い!」という方は、チアダンスからはじめるのもおススメですよ!
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