チアダンスもチアリーディングも、ポンポンを持ち、どちらも元気に笑顔で踊るイメージはありませんか?
共通点が多いけれど、実は全く違うスポーツなんです!
そんな、チアリーディングとチアダンスの違いについてわかりやすく解説していきます。
目次
チアリーディングとチアダンスの違いは?
チアリーディングとチアダンスを同じスポーツだと勘違いされている方もいるのではないでしょうか?
ここでは、チアリーディングとチアダンスについて、初めてチアに触れる方にも分かりやすく解説していきます。
チアリーディングとは
チアリーディングは、アメリカンフットボールの応援をするためにチームが結成されたのがはじまりです。
そこから、観客を盛り上げるため、アクロバティックな演技を取り入れた演技をするようになり、応援という目的からパフォーマンスの競技へと独立しました。
チアリーディングの特徴は、「スタンツ」と呼ばれる人が空中に飛んだり組体操のように人が層になってアクロバティックな演技を行うところです。
さらに、「スタンツ」を組み合わせてできる「ピラミッド」といわれる大技もあり、それらの完成度や難易度によって採点がつけられ順位を争います。
また、チアリーディングの大会では、以下の3つに分類された演技部門により、それぞれの規則に従って演技が行われています。
自由演技競技
・女子(オールフィーメール)部門・・・8名以上16名以内で構成された女子だけの部門(男子1名の場合は、女子部門とされます)
・男女混成(ミックス)部門・・・8名以上16名以内で構成された男女混合の部門(男子は10名まで)
上記は、高校・大学・社会人に当てはめられる編成内容で、中学生やジュニアには男女の割合に指定はありません。
競技内容は、ラインダンスの禁止や、「サイドライン」と呼ばれる観客へ呼びかけるコール、「チア」と呼ばれる観客とのコールの掛け合いを、音楽を使用しない部分に取り入れなければならないなどの決まりがあります。
グループスタンツ演技競技
・女子(オールフィーメール)部門・・・4名から5名の女子だけのチーム
・男女混成(ミックス)部門・・・4名から5名の男女混合チーム
演技時間ですが、自由演技競技は「2分20秒~2分30秒以内」に対し、グループスタンツ演技競技は「60秒以上65秒以内」という違いがあります。
競技内容は、同時に2つのスタンツが禁止されていることや、先ほどのチア・サイドラインの禁止、ダンスの禁止などが特徴です。
パートナースタンツ演技競技
1名の男子、1名の女子、1名の男子スポットで構成されたチームで演技を行います。
チアリーディングのポジションには、「トップ」「ベース」「スポット」の3種類があり、トップは一番上に乗る人、ベースは一番下の土台となる人、スポットは、ベースと一緒にトップを支える人で、背の高い人が抜擢されることが多いポジションです。
競技内容は、グループスタンツ演技競技と似ており、「チア・サイドライン」「ダンス」の禁止、また、スポットはトップをキャッチすること以外スタンツに加わってはいけないというルールがあります。
このように、チアリーディングの大会に出場する際は、チームの編成内容や競技内容によって、出場できる部門が分かれているんです。
ここまで、チアリーディングについて解説しましたが、続いてはチアダンスについてご紹介します。
チアダンスとは
チアダンスとは、チアリーディングから派生し、チアリーディングのダンス部分に特化したスポーツです。
アメリカでは、一般的にポンダンスとも呼ばれています。
競技は、「ポンダンス」「ジャズダンス」「ヒップホップ」の3つのダンス要素を組み合わせた振付で構成され、約2分の演技時間でパフォーマンスを行うのが特徴です。
また、審査基準は部門や人数によっても異なるため、それぞれのダンスの特徴を把握することが大切です。
それでは、詳しく見ていきましょう!
Pom部門
その名の通りポンポンを使用し、正確なモーションやダンステクニック、視覚効果が求められます。
全体的にシャープでクリーンな動きで、チームの一体感や同調性が重視されます。
また、動きにオリジナリティを持たせることで立体感が生まれ、見ごたえのある演技を演出することができるのも特徴です。
Jazz部門
スローからアップテンポまで自由な楽曲を使用して踊り、しなやかな振付が特徴のジャズダンス。
動きの連続性やチームの均一性が求められ、正しいダンステクニックの実施、身体の伸び 、ボディコントロール、ボールチェンジなどバレエを基礎としたボディワークが重要です。
音楽への理解を深めながら頭から指先まで、全身を使って表現することが求められます。
Hip Hop部門
ヒップホップは、基本的にアップテンポのリズムに乗せて軽快なステップを踏みながら踊るのが特徴です。
ストリートスタイル(Hip Hop・Funk・Locking など)の動きを取り入れたダンスで、チームの一体感や音楽のビートやリズムを伝えることが求められます。
Cheer Dance部門
Pom、Hip Hop、Jazzの3つのカテゴリーで構成します。各カテゴリーに必要なダンステクニックの正確さ、チームの一体感、カテゴリーの特徴を活かした演技構成が求められます。
上記のように、部門ごとにダンスジャンルや構成をわけ、競技が行われるのがチアダンスです。
【結論】チアリーディングはアクロバティック・チアダンスはダンスが中心
チアリーディングとチアダンスについて解説してきましたが、両競技の違いについて、なんとなくイメージは湧きましたか?
チアリーディングはアクロバティックな演技がメインとなりますが、チアダンスはアクロバティックな演技は行わず、ダンスだけに特化し、一体感や同調性が求められるという違いがあります。
一括りにされがちな「チア」ですが、特化する部分が違うだけで、こんなにも競技内容に違いがあることが分かりました。
ここまで、チアリーディングとチアダンスの違いについて解説してきましたが、続いては共通する部分について見ていきます。
チアリーディングとチアダンスの共通点は?
上記では、チアリーディングとチアダンスは似ているけれど「全く違うスポーツ」ということを解説してきましたが、もちろん共通点も多いスポーツです。
それでは、チアリーディングとチアダンスの共通点について解説していきます。
ポンポンを使用する
チアリーディングもチアダンスも、基本的にポンポンを使用して行われる演技が多いのが特徴です。
チアリーディングでは、2色のチームカラーが決まっており、トップが観客に向けてチーム名やチームカラーをアピールする「コール」のときにも使用します。
「コール」とは、演技の中で音楽を使用せず、選手の声だけで演技を作る部分をいいます。
コールの主な内容は、チーム名や学校名、チームカラーが掛け声として使われ、観客もその掛け声に合わせてレスポンスし、応援に一体感を持たせます。
ポンポンは、そんなチアの一体感を出すために必要なアイテムで、チアリーディングとチアダンスの両競技で多く使用されています。
チアリーダー精神(チアスピリット)
「チアリーダー精神」または、「チアスピリット」という言葉を耳にしたことはありませんか?
チアリーディングやチアダンスは、この精神を重視し、パフォーマンスや競技を行っているんです。
「チアリーダー精神」とは、人を笑顔にし、励ますという目標が根底にあるため、演技する側も笑顔でいることが求められます。
どんなに辛くても、ポジティブで明るく人を元気にするという心意気が、「チアリーダー精神」または「チアスピリット」です。
その他にも、「ボランティアスピリット」と呼ばれる考えもあり、これは思いやりをもってチームを助ける精神をいいます。
そもそも、チアリーディングやチアダンスは、団結競技でもあるため、このようなスピリット(精神)を大切にし、演技を行うことが重視されているのです。
競技時間
大会となると部門や人数によっても変わるため、一概には言えませんが、一般的にはチアリーディングもチアダンスも2分〜2分30秒で演技を作り上げていきます。
決められた時間内で、どれだけ完成度の高い演技を見せることができるかがポイントとなる競技です。
フィギュアスケートにも少し似ていますね!
身体の柔軟性が大切
チアリーディングやチアダンスは、「柔軟性」がとても大切です。
脚を180度以上に開いたり、身体を思いっきり反らせるなどのしなやかで美しい動きが、演技や競技で最も大切と言っても過言ではありません。
また、チアリーディングでは、アクロバティックな演技を行うため、ケガの予防としても柔軟性は重要視されています。
チアリーディング、チアダンスの両選手ともに、練習前はもちろんのこと、日常生活にストレッチを取り入れて柔軟性を養う方が多いようです。
まとめ
いかがでしたか?
あまり深く知られていない、チアリーディングやチアダンスについて「イメージが掴めた!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
最後に、チアリーディングとチアダンスについて解説してきた中で、何度も登場してきました、「チアリーダー」という単語。
チアリーダーとは、「cheer」は「元気付ける、応援する」、「leader」は「導く人、先導者」という意味を持ちます。
つまり、「Cheerleader」は、「先導して観客を応援する人」をいい、応援する人全員が「チアリーダー」なのです!
是非、「チア」について興味を持たれた方は、アクロバティックな演技やケガの少ない、チアダンスからはじめてみてはいかがでしょうか?
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