チアダンスの大会に出ている人の中には「大会で高得点をとりたい!」と思う人も多いでしょう。
大会で高得点を獲るためには、大会における審査のポイントや減点対象などを詳しく知ることも大切です。
今回はチアダンスの協会の一つであるUSA(United Spirit Association )が開催する大会「USA Nationals」(全国選手権大会)についてや審査のポイントや減点対象などについて紹介します。
大会の特徴や審査ポイントを知って大会で高得点を目指しましょう!!
目次
目指せUSA Nationals!まずは協会や大会について知ろう
チアダンスをしていると「USA」や「USA Nationals」といったワードをよく耳にするでしょう。
大会に出ていても意外と知らないこともありますので、まずは「USA」や「USA Nationals」について紹介します。
「USA」について
USA(United Spirit Association )とは、アメリカ西海岸に本部を置く「ユナイテッド スピリット アソシエーション(USA)」の日本支部で、USAジャパンとも呼ばれています
日本でおこなわれるUSA大会は、USAが主催している全国規模のチアダンス大会です。
「USA Nationals」について
「USA Nationals」はUSAが開催する主要な大会の一つ。
全国各地の地区大会である「USA Regionals」を勝ち抜いたチームが集まる、日本チアリーディング&ダンス選手権大会が「USA Nationals」
「USA Nationals」で上位入賞チームの中から推薦されたチームには世界大会などへの出場権が与えられます。
そのため多くのチアリーダーが目指しているのが「USA Nationals」なんです。
「USA Nationals」の審査のポイントは?スコアシートをチェック!
「USA Nationals」ではどのような審査基準があるのでしょうか。
点数は100点満点で評価され、スコアシートには「GROUP EXECUTION」と「CHOREOGRAPHY」という2つカテゴリに分けられています。
詳しい審査項目や点数配分についてみていきましょう。
参照:USA(United Spirit Association )スコアシート
GROUP EXECUTIONの点数配分と内容
スコアシートにおいてGROUP EXECUTIONは100点中、60点を占めています。
さらにその60点の詳しい点数配分と審査内容についてみていきましょう。
点数配分10点の項目
点数配分が10点の項目は下記の4つです。
・OVERALL IMPRESSION COMMUNICATION /PROJECTION/APPROPRIATENESS
(全体の印象 表現力/表情/適正さ)
・UNIFORMITY SYNCHRONIZATION / TIMING
(画一性 同調性/タイミング)
・SPACING(位置間隔)
・EXECUTION OF TECHNICAL ELEMENTS PROPER EXECUTION OF STYLE SPECIFIC SKILLS & FEATURED ELEMENTS
(テクニックの実施 スタイル特有の技術的要素の正確な実施)
点数配分20点の項目
点数配分が20点の項目は下記の通りです。
・MOVEMENT TECHNIQUE PLACEMENT / CONTROL / STRENGTH / MUSICALITY
(動きの技術 姿勢/コントロール/強さ/音楽性)
CHOREOGRAPHYの点数配分と内容
スコアシートにおいてCHOREOGRAPHYは100点中、40点を占めています。
さらにその40点の詳しい点数配分と審査内容についてみていきましょう。
点数配分10点の項目
点数配分が10点の項目は下記の2つです。
・ROUTINE STAGING FORMATIONS / TRANSITIONS / FLOW OF ROUTINE
(ルーティーンステージング フォーメーション/変遷/ルーティーンの流れ)
・DIFFICULTY INCORPORATION OF LEVEL APPROPRIATE MOVEMENT & SKILLS
(難度 レベルに合った適切な動き・スキル)
点数配分20点の項目
点数配分が20点の項目は下記の通りです。
・CREATIVITY & ORIGINALITY Musicality / VISUAL EFFECTS / VARIETY
(創造性・オリジナリティ 音楽性/視覚的効果/バラエティ)
確認必須!減点チェックシートで減点対象を知ろう
「USA Nationals」に使用される減点チェックシートには違反行為と失格になってしまう行為や事項について記載されています。
チェックシートに書かれていることに反した場合は違反となり減点となってしいますので注意が必要です。
各項目の詳しい減点・失格となってしまう内容について下記に紹介します。
参照:USA(United Spirit Association )ルールブック
演技内容とスポーツマンシップについての減点対象
演技内容とスポーツマンシップにおける減点対象は下記の通りです。
違反すると減点3点となってしまいますので注意しましょう。
・チアダンスの大会において全ての振り付け・音楽・衣装は年齢相応であること。
・下記の内容に該当する構成や振り付けは禁止となっています。
① 振り付けにおいて紛争や抗争をイメージさせる内容
② 人を威嚇するジェスチャー
③ 不快感を与える演出やメイクアップ
※全てのチーム/参加者はイベントを通してスポーツマンシップに則って行動する必要があります。
音楽についての減点対象
チアダンスに使用する音楽における減点対象は下記の通りです。
違反すると減点3点となってしまいますので注意しましょう。
・曲の歌詞は、全ての観客が聞くに相応しいものを使用すること。
・ 違法なダウンロードによる曲の使用はできません。
演技フロアについての減点対象
演技フロアにおける減点対象は下記の通りです。
違反すると減点3点となってしまいますので注意しましょう。
・演技に関係のないアイテムを演技フロアに持ち込むことは禁止です。
【例】チームのぬいぐるみ、手具として使用しない小道具など
・手具や大道具は全て演技フロア内に設置すること。
※使い終わった手具を投げ、演技フロア外に出るのは構いません。
・演技者以外がフロアに入り、演技に関わる行為は禁止です。
【例】演技者以外の手具・大道具の設置補助や選手への指示出しなど
演技時間についての減点対象
演技時間と入退場における減点対象は下記の通りです。
違反すると減点3点となってしまいますので注意しましょう。
演技時間は編成ごとに異なり、編成ごとの演技時間は下記の通りです。
【Mini / Youth編成/Pom Prep部門(Mix/Junior編成含む)】
1分30秒以上推奨 2分00秒以内
【Mix / Junior / Senior / Open編成(Pom Prep部門以外)】
1分45秒以上推奨 2分15秒以内
【Half Time USA/Show-Time USA】
2分00秒以内
※5秒以上超過した場合は3点減点となります。
入退場についての減点対象
演技時間計測のタイミングは、振りの動き出しまたは音楽の始まりで開始します。
最後の振りの動きまたは音楽の終わりで終了とする 入退場は速やかに行いましょう。
衣装/ユニフォームについての減点対象
衣装とユニフォームにおける減点対象は下記の通りです。
違反すると減点3点となってしまいますので注意しましょう。
・靴は各部門の演技に見合ったものを両足に着用します。
摩擦や怪我の防止など安全面を十分に考慮し裸足や靴下のみの着用や床を傷つける靴の着用は禁止です。
※コンテンポラリーは裸足可
・衣装の一部としてのアクセサリーは装着可能ですが、演技中に外れる、また肌や床を傷つける恐れのある金属製などのアクセサリーの着用は禁止となっています。
※全ての衣装は安全かつ、演技中に脱げてしまう、落下するなどがないようにします。
※丈の短い衣装は、タイツ着用が望ましいです
※ 男性はシャツ(ノースリーブ可)を着用、前面のボタン・ファスナーをしめることが望ましいです。
手具/小道具についての減点対象
手具と小道具についての減点対象は下記の通りです。
違反すると減点3点となってしまいますので注意しましょう。
※小道具とは、振り付けの一部として使用されるもので、衣装に付いていないものすべてを指します。
・Pom部門では、ポンは衣装の一部としてみなされます。
ポン定義は手で操作できる球状または房状のもので、肌等を傷つけない安全な素材であることです。
・手に持つ、または自立型小道具は全てのカテゴリーで使用不可です。(Spiritleading部門はこの限りではありません)
※ 衣装の一部を小道具として使用可能であり、体からはずして捨てることも可能です。
・各チームは演技フロアに汚れを残さないこと
(例:スプレーやパウダー、オイルなどの付着、残留)
表彰外・失格となってしまうこと
減点チェックシートには減点対象の他に表彰外や失格になってしまうことについても記載されていますので、詳しく見ていきましょう!
表彰外になってしまうこと
減点チェックシートに記載されている表彰外になってしまうことについては下記の通りです。
・演技人数が2名以下の場合は演技は可能ですが、表彰対象外扱いとなります。
失格になってしまうこと
減点チェックシートに記載されている失格となってしまうことについては下記の通りです。
・演技人数が申請人数を超過した場合は、失格となってしまいます。
・火や有毒ガス、動物など危険を伴う物の使用は厳重に禁止されています。
演技にも規定あり⁉︎減点になる振り付けや技をチェック
チアダンスには、振り付けの中にも細かい規定が設けられています。
安全に楽しむためにもルールをしっかりと守り、チアダンスというスポーツをより深く知っておきましょう。
年齢・部門によって異なる演技規定
出場する年齢・部門によって演技規定が異なります。
まずはどの部門に出るかを把握して、自分の出る部門の演技規定をチェックしていきましょう。
年齢区分を把握しよう!
まず、クラブチームや小学校団体における年齢区分は、Mini(7-10)、Youth(7-12)、Junior(11-15)、Senior(13-18)、Open編成(14-)の5通りです。
また、学校団体だと、中学校、高等学校、大学編成の3通りに分けられます。
違反している場合、減点の対象になりますので、必ずメンバーの年齢を確認するようにしましょう。
出場部門を把握しよう!
Pom Prep部門,Pom部門,Hip Hop部門,Jazz部門,Contemporary/Lyrical部門,Spiritleading部門の6つあります。
各部門で規定は異なりますので、振り付けを始める前に、必ずそれぞれのルールブックを確認するようにしましょう。
部門・編成については、下記に記載の記事より詳しく掲載しております。
https://gravis-dance.co.jp/blog/26459/
減点対象となる振り付け
ここでは、参考として<ALL STARのMini/Youth/Mix編成Pom部門>の演技規定について、いくつか抜き出して紹介していきます。
部門が同じでも、年齢が変わることで、可能な技が増えたり、また、有効だったことが減点対象になってしまったりすることがあります。
頻繁にチェックして確実な演技を目指しましょう。
各部門の細かい演技規定については、下記の公式のUSAジャパンサイトよりご確認ください。
https://www.usa-j.jp/competition/ruleboo
1.手具・道具
USAジャパン公式サイトの演技規定によると以下の通りです。
「演技中、常にポンを使う必要がある
但し、片方だけ置き、片方は使用している場合はポンを持っているとみなす」
このように、踊っている間は最初から最後までポンを持っておかなければなりません。
二つのポンを、床に置いたり、もう一人の選手に一時的に渡したりすると、減点対象になります。しかし、記載の通り、片方手放し片方のみ持っている場合は、ポンを持っているとされ、減点とはみなされません。
2.セーフティ
USAジャパン公式サイトの演技規定によると以下の通りです。
「③ 手に全体重をあずける動作は、何も持っていない状態で実施しなければならない」
これは、例えば、側転をする際に、ポンを持ったまま手を床につけてはならないということです。
片手にポンを二つ持ったり、床に置いたりして、空いた手で片手側転を行うか、首元にポンを挟んで側転をすると良いでしょう。
3.個人で実施するもの
USAジャパン公式サイトの演技規定によると以下の通りです。
「<有効技>
前転、後転、ショルダーロール、側転、チェストロールダウン、倒立、頭支持倒立、立ちブリッジ、前/後方転回
<禁止技>
有効技以外の全てのアクロバティック・体操的な技
(例)飛び込み前転、前方・後方倒立回転跳び、前方・後方宙返り、側方宙返り、ヘッドスプリングなど」
有効技、禁止技それぞれ 細かく記載されてますね。
頻繁にルールの改訂が繰り返されておりますので、禁止技が振り付けに使われていないか毎年規定を確認するようにしましょう。
4.グループ/ペアで実施するもの
USAジャパン公式サイトの演技規定によると以下の通りです。
「③ 人に体重をかけて演技フロアから完全に離れる行為は、
下記の条件を満たしている場合のみ実施可だが、推奨されない
・ 補助されず自力で行う事
・フロアから離れた状態で、動きを止めない事
・演技フロアに着地するまで体重をかけている相手と触れ続ける事」
つまり、人に全体重をかけたまま停止することは認められないということです。
また、フロアに着地する前に体重をかけている相手と離れてしまった場合でも、減点になってしまうので、確実なグループ/ペア技を披露できるよう練習を重ねましょう。
まとめ
チアダンスの大会における審査基準は改訂が頻繁に繰り返されていることもあります。
そのため大会に参加する際には必ずチェックが必要です。
点数配分や減点対象を知ることで、自分自身の大会に出るという自覚も芽生えますね。
チームが大会で高得点を取れるようルールも少しずつ知っていきましょう!
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