フリーランスのダンスインストラクターを目指す方の気になることの1つは、お金のことかと思います。だいたいの相場はいくらくらいなのでしょうか。
そこで今回は、フリーランスのダンスインストラクターの給料相場と、給料をもらうまでの流れを解説します。
フリーランスのダンスインストラクターとして働くために必要となる情報をまとめたので、参考にしてください。
目次
業務委託のダンスインストラクターの給料相場
業務委託契約をしているインストラクター、つまりフリーランスのインストラクターの給料相場について紹介します。
結論から書くと、フリーランスのダンスインストラクター場合は、給料相場を一概に言うことはできません。
フリーランスのダンスインストラクターの場合は、本業として別の仕事をしている可能性があるからです。
週1日の頻度でレッスンをするダンスのインストラクターもいれば、週7日の頻度でレッスンをしている人もいるため、給料はみんな同じではないのです。
(フリーランスの場合は、労働基準法の適用外となるため、週7日働くことも可能です)
そのため、フリーランスのダンスインストラクターの場合は、給料の個人差が大きくなります。
1レッスン(90分目安)あたりの給料の相場は、3,000円から6,000円で、正社員インストラクターと比較すると、1レッスンあたりの給料が高い傾向にあります。
これは、フリーランスのインストラクターのほうが高いスキルを求められていること、即戦力として採用されていることが背景にあります。
業務委託(フリーランス)とは|正社員との違いは?
さて、ここまでフリーランスというワードを使用してきましたが、そもそもフリーランスとはなんでしょうか。ここでは正社員とフリーランスの違いについて解説します。
まず正社員は、企業と雇用契約を締結して、使用者(企業側)と労働者(ダンスインストラクター側)という関係になります。
それに対して、フリーランスのダンスインストラクターは、雇用契約ではなく業務委託契約を締結します。まず、雇用形態による違いがあるのです。
フリーランスのダンスインストラクターの場合は、案件ごと、つまりレッスンごとに報酬が設定されています。
たとえば、「月曜日の18時からのチアダンスのクラスは、1レッスンの報酬が5,000円」というように、1ヶ月あたりの基本給が設定されているわけではありません。
なお、フリーランスのダンスインストラクターの場合は、給料ではなく報酬と呼びます。くわしくは次で解説します。
業務委託(フリーランス)のダンスのインストラクターは給料明細がない?
フリーランスのダンスインストラクターとなって、初めての給料を受け取るときに「あれ? 給料明細はないの?」と驚く人もいます。
すでに記載したようにフリーランスの場合は、業務委託契約を結びます。この契約に基づいて遂行した業務(ダンスのレッスン)への対価を「報酬」とするのです。対して正社員の場合は、雇用契約となり業務への対価は「給与」となります。
フリーランス | 業務委託契約 | 報酬 |
正社員 | 雇用契約 | 給料・給与 |
法律上、報酬と給与・給料は明確に区分されているわけではありませんが、一般的にフリーランスの場合は、報酬と呼ぶので、ぜひ覚えておいてください。
さて、フリーランスのインストラクターが手にするお金は、給与ではなく報酬と呼ばれることがわかりました。
正社員であれば、給料日に給料明細がもらえますが、フリーランスのダンスインストラクターの場合は、報酬という扱いのため、明細がもらえないことがほとんどです。
その理由は、報酬の請求をインストラクター側がするからです。フリーランスの場合は、ダンスインストラクター側が、もらうべき報酬を算出し、企業側に請求します。企業側はそれを確認した上で、報酬の振り込みをするのです。ダンスインストラクター側が作成した請求書が給料明細と同等の役割になります。
支払調書は給与明細の代わりになる?
給与明細がもらえない代わりに、「支払調書」があります。支払調書とは、1年間にどれくらいの金額を支払い、どれくらいの源泉徴収をしたかを税務署へ報告するための書類です。こちらは、ダンスインストラクターが作成・提出するものではなく、企業側が税務署に提出します。
1月、2月など年始に請求すれば企業側からダンスインストラクターに支払調書を渡してもらえることがあるので、欲しい方は企業側に依頼するとよいでしょう。
しかし、この支払調書はダンスインストラクターに提出する義務はありません。そのため、企業側から断られる可能性もあります。
報酬の管理は、発行した請求書や帳簿、通帳などで管理しましょう。
参考:国税庁「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書」の提出範囲と提出枚数等|
フリーランスのダンスインストラクターの給料受取までのフロー
フリーランスのダンスインストラクターの場合は、自分で給料(報酬)を企業側に請求する必要があると記載しました。では、どうやって請求をすればよいのでしょうか。
ここではフリーランスのダンスインストラクターが給料を受け取るまでの流れを解説します。
ここで紹介する内容は、あくまで一例に過ぎません。企業によって流れに違いが出るため、企業側から指定がある場合はそれに従ってください。
流れは次のとおりです。
- 案件の算出
- 請求書の作成・提出
- 帳簿管理
- 給料の振り込み確認
- 帳簿管理
1.案件の算出
1つめのステップは、案件の算出です。
企業側との契約で締め日が決められているかと思います。月末締であれば、月末までの業務数を算出してください。
たとえば、月、水、金に1回5,000円のレッスンをしていたとします。
1週間あたりは、5,000円×3日=15,000円です。1ヶ月が4週間と計算すると、15,000円×4=60,000円です。
企業側から、案件数の提示がされることがあります。企業側が管理する案件数と、自分が管理している数に相違がないかも確認しましょう。
2.請求書の作成・提出
2つめのステップは、請求書の作成と提出です。
請求書を発行しなければ、給料(報酬)はもらえません。請求書は、企業側からフォーマットを指定されることもありますが、指定がなければダンスインストラクター側が用意をします。
請求書に必要な情報は次のとおりです。
- ダンスインストラクターの指名
- 請求書の起票日
- 取引内容
- 取引金額
- 企業側の氏名・名称
屋号がある方は、請求書に屋号も記載しておくとよいでしょう。
取引内容は、「〇月ダンスレッスン料」のように記載することをおすすめします。明細を記載しておくと、トラブル予防になります。
また、銀行振り込みの場合は、振込先情報も請求書に記載します。振込手数料をどちらが負担をするのかも確認しておいてください。
別添として次のように書くとよいでしょう。
【ダンスインストラクターの請求書別添の例】
「11月ダンスレッスン料」
キッズ基礎クラス 5,000円 4回
おとなクラス 6,500円 4回
合計 46,000円
上記のように、どんなレッスンをして報酬を請求するのか、内訳を記載しておくと後にトラブルになりにくいです。
また、源泉徴収の対象となる場合は、金額から10.21%を引いてください。
(報酬が100万円以下の場合、源泉徴収税率は10.21%です)
請求書を作成したら、速やかに担当者に提出しましょう。
発行した請求書は保管をする必要があります。繰り返しますが、フリーランスのダンスインストラクターは、給料明細がない代わりに、請求書を作成します。こちらは、確定申告の提出期限から5年間保存する必要があります。
発行した請求書は、帳簿に記入する際に必要です。さらには確定申告でも必要になるので、紛失しないようにしましょう。データで保管しておくことをおすすめします。
3.帳簿管理
3つめのステップは、帳簿管理です。
フリーランスのダンスインストラクターの場合は、ほぼ確定申告が必須です。所得が20万円を超える場合は、確定申告をする必要があり、申告のためには帳簿を作成する必要があるのです。
ここでは、青色確定申告の複式帳簿について解説します。
合計60,000円の請求書を発行した場合は、次のように仕訳けをします。
売掛金 60,000円 売上高 60,000円
請求書を発行しても、すぐに報酬が入金されるわけではありません。
「月末締、翌月25日支払い」のように、支払いまで時間があるのが一般的です。ダンスのインストラクターが請求書を発行した時点で、企業側は支払い義務があります。つまり、「貸し」がある状態です。
そのため、勘定科目は「売掛金」となります。
4.給料の振り込み確認
4つめのステップは、給料(報酬)振り込みの確認です。
支払い指定日に報酬の支払いがあるか、必ず確認しましょう。自分で発行した請求書の金額と相違がないか確認してください。
5.帳簿管理
5つめのステップは、帳簿管理です。
請求書発行のタイミングで帳簿に記入をしましたが、報酬を受け取ったタイミングでも、帳簿を記入する必要があります。
請求書発行時は次のように仕訳けをしていました。
売掛金 60,000円 売上高 60,000円
こちらの受け取りができたため、左右(借方・貸方)を入れ替えて記入します。
売上高 60,000円 売掛金 60,000円
ここまでがフリーランスのダンスインストラクターの報酬を受け取るまでの流れです。正社員やアルバイトであれば、請求書の発行や帳簿管理は必要ありません。経理面の手間があることは、フリーランスのダンスインストラクターのデメリットと言えます。
面倒に感じることもあるかもしれませんが、帳簿管理をすることで収支を把握することができます。フリーランスのダンスインストラクターになるのであれば、簿記の基礎知識も身につけておくことをおすすめします。
Gravis(グラヴィス)のインストラクターになるには?
チアダンス経験があり、インストラクター業に興味があるものの、「ブランクがある」「指導経験がない」と一歩踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか?
しかし、そのような不安があっても、Gravisのインストラクターを目指すことはできます!
Gravisでは、入社した社員向けに、手厚い教育・研修プログラムを用意しており、必要なスキルを身に着けて、いち早く現場で活躍することが可能です。
キッズダンスのインストラクターを目指す方は、まずはお気軽に説明会や選考会にエントリーしてみてください。
Gravis(グラヴィス)のインストラクター求人内容
Gravisのキッズダンススクールで働きたいと考えいる方であれば、勤務地や時間、休暇や福利厚生などが気になるはずです。
続いては、Gravisのインストラクターの求人内容についてご紹介していきます。
業種と仕事内容
①総合職(インストラクター兼務)
マーケティングや広報、事業企画と⾏った事業全般に関わる業務
入社当初はチアダンスのインストラクターを行いながら、広報・マーケティング・新規事業など適性を見ながらインストラクター業務以外も幅広く経験していただきます。
②インストラクター専門職
インストラクターを中⼼とした業務
インストラクター以外にはレッスンに関わる顧客管理やイベント企画・運営などいずれも、インストラクターに付随する業務中心になります。
③【New】競技選手コース
競技選⼿としてRegina(社会⼈チーム)へ所属し大会へ出場する
通常業務は、インストラクター及びチアダンススクール運営に関わる業務を行います。
選手としての練習は、勤務時間外で練習時間を設ける形ではなく、基本的に勤務時間内に行うことが特徴です。
社会人になってもチアを続けたい!という声が形となりました。
社会人になっても、仕事とチアダンスどちらもやりたい人の夢を叶えた働き方が実現できます!
勤務時間
Gravisのインストラクターの勤務時間は、9:00〜22:00(お昼休憩1時間)の中で実働8時間です。
レッスンは、平日ですと夕方以降(16時〜19時)、休日は日中(09時〜17時)がピークタイムとなります。
入社当初は、担当のレッスン時間に合わせて、先輩がシフトとして働く時間や働き方をフォローしてくれるので安心です。
役職によっては、フレックス制としてコアタイム(=レッスン)以外は自分自身で働く時間を決められます。
休日休暇
Gravisのインストラクターの休日休暇は、完全週休2日のシフト制です。
その他にも、GW、夏季休暇、年末年始休暇、年次有給休暇、年末年始休暇、慶弔休暇、産前産後育児休暇などの休暇が用意されています。
インストラクターと聞くと業務委託や派遣などの雇用形態が一般的ですが、Gravisでは正社員として働けるため、休暇を上手く使いながらプライベートな時間を充実させることができます。
勤務地
Gravisのインストラクターの勤務地は、基本的にオフィスのある東京都町田市(小田急線 鶴川駅から徒歩3分)です。
ただし、出社義務はないため、任されたGravisの各店舗へ直行直帰でも問題なし!
今では、インストラクター以外の業務は、自宅でリモートワーク行うスタッフも多く、働きやすい環境になっています。
Gravisの教室は、東京・神奈川を中心に約50拠点で、人員状況に応じて担当する教室が変動します。
Gravisの店舗一覧が知りたい方は、こちらを参考にしてみてください!
福利厚生や待遇
Gravisの正社員になると、各種社会保険完備、交通費全額支給の他に、定例制度化はしていませんが「社員旅行」なども開催されます。
Gravisでは「チャレンジする人を増やす」をコンセプトに、常識にとらわれず様々なことにチャレンジしている会社です。
そのため、これから新しく福利厚生ができるなんてこともあるかもしれません!
福利厚生や待遇については以下の通りです。
・ウエア・シューズなどの提供
・フレックスタイム制(※レッスン中心に設計する)
・家賃借り上げ制度
・通勤・移動手当支給
・PC/Apple Watch貸与
・リモートワーク推奨
・社員旅行有り
各種研修制度
Gravisのインストラクターには、以下の各種教育制度が用意されています。
・PC研修
・チームビルディング研修
専門知識のある上司・先輩社員がマンツーマンで指導に当たるため、実際の業務をこなしながらスピーディーに成長できます。
インストラクターとして働き始めてからも、定期的に研修が受けられるので、自己スキルを磨き、着実に成長することが可能です。
技術的な研修の他にも、専門家指導の下、内面に働きかける研修もあるため、心身ともにスキルUPが目指せます。
Gravis(グラヴィス)インストラクターの給与事情
Gravisのインストラクターを目指す方にとって気になる給与事情。
ここでは、月収やボーナスなどについて赤裸々にご紹介していきます。
月収
Gravisのインストラクターは、初任給(月給)で、220,000円〜250,000円 です。
ご自身の経験や、役職、年齢、勤務年数などによって変動します。
新卒者も⼀律ではなく入社時の能力で評価するのが特徴です!
昇給・賞与
Gravisのインストラクターのボーナスは、年2回・1.5か月~が支給されています!
通常、大手企業の正社員インストラクターであっても、ボーナスは「年1回」という企業が一般的です。
Gravisのインストラクターに向いている人の特徴
Gravisだけでなくキッズ向けのダンスインストラクター全般で考えると「体を動かすことが好きな人」「子どもと触れ合うことが好きな人」「人に教えることが得意な人」が向いている仕事です。
では、Gravisのインストラクターには、どのような人が向いているのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
チャレンジし続けられる人【自分で考えて行動する人】
Gravisでは、「チャレンジする⼈を増やす」ことをミッションに掲げている企業です。
⾃分で考え⾏動する人の育成に力点を置き、従来のチアダンススクールとは⼀線を画した育成⽅針を実践することで、チアダンスの変革に取り組んでいます。
そんな思いに共感し、新しいアウトプットを生み出してくれる方にぜひ仲間になって欲しいです。
チームで成果が出せる人、出そうとする人
チームに貢献してくれる人の特徴は3つあります。
②仲間を理解し⽬標に向けて切磋琢磨できる⼈
③⼈の⼼を動かすパワーと⾏動⼒を持つ⼈
素直さ、協調性、情熱を持ち、チームワークを大切に行動できる方はGravisで活躍できます!
もっとGravisについて知りたい!という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
業務委託インストラクター募集
アルバイト募集
インターンシップ募集
Gravis公式サイト
まとめ
フリーランスのダンスインストラクターの給料(報酬)について解説しました。
正社員ではないため、給料(報酬)は一概に言うことはできませんが、1レッスン(90分目安)あたりの相場は、3,000円から6,000円と、正社員と比較して単価が高い傾向にあります。
フリーランスは雇用契約を締結しないため、給料明細はもらえません。その代わり、自分で発行した請求書を管理しましょう。
給料(報酬)を受け取るまでの流れは次のとおりです。
①案件の算出
②請求書の作成・提出
③帳簿管理
④給料の振り込み確認
⑤帳簿管理
簿記知識があると帳簿管理がしやすくなります。
インストラクターと一言で言っても、フリーランス、業務委託、正社員などの働き方があります。
Gravisでは、正社員として魅力的な福利厚生や待遇を受けながら、様々な働き方でインストラクターにチャレンジすることが可能です!
是非、ご自身にあった働き方でインストラクターをはじめてみませんか?
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