チアリーディングやチアダンスに少しでも興味を持った方が思うことの多くに、「チアの大会って、種類がありすぎてよく分からない!」という声がよく挙げられます。
実は、チアリーディングとチアダンスの大会を合わせると、年に数回も大会が開催されているんです!
そんな、種類の多いチアリーディングやチアダンスですが、今回はチアリーディングの大会に注目して解説していきます。
選抜された選手だけが出られる大会から、あまり知られていない「子ども大会」についても紹介していますので、是非、最後までお付き合いください!
チアリーディング大会の種類
チアリーディングの大会は、大きく分けて3つの協会が開催しています。
それぞれの協会の特徴について詳しく見ていきましょう!
チアリーディング協会と種類
・日本チアリーディング協会(JCS)
・日本スポーツチア&ダンス連盟(チアジャパン)
・ユナイテッドスピリットアソシエーションジャパン(USAジャパン)
大まかに、上記の3つの協会に分かれて、それぞれチアリーディングの大会が行われます。
チアリーディング経験者はご存知かと思いますが、JCAと呼ばれる日本チアリーディング協会が最も有名で規模の大きな協会です。
一般的に、中学、高校、大学における日本のチアリーディング部は、このJCAに所属しています。
その他、チアジャパンやUSAジャパンは、世界大会を主催する「国際チアリーディング連合(ICU)」や「インターナショナルオールスター連盟(IASF)」の傘下にあります。
ICUが所属する国家代表世界大会は、チアジャパンが代表選手を派遣し、IASF主催の世界大会はUSAジャパンがクラブチームを派遣するなど、世界的に見て大きな関わりを見せているのが現状です。
まとめると・・・
・国内のチアリーディング大会
→「日本チアリーディング協会(JCS)」が主催、中学、高校、大学がメインに所属
・国家代表の世界大会
→「国際チアリーディング連合(ICU)」が主催、その参加である「チアジャパン」が選手派遣を担当
・クラブチーム世界大会
→「インターナショナルオールスター連盟(IASF)」が主催、「USAジャパン」は選手派遣を担当
そのため、日本でチアリーディングを行うのであれば、「日本チアリーディング協会(JCS)」が主催する大会が多いと言えます。
チアリーディングの大会
上記で大会について少し触れました、日本で圧倒的な規模を持つ「日本チアリーディング協会(JCS)」。
そのJCSが主催する大会についてご紹介いたします。
地区大会
毎年、6月頃に開催される地区大会。
ここで、上位になることで、その後行われる全国大会への切符が手に入ります。
以前までは、基準となる得点を獲得できればすべてのチームが全国大会へ出場できましたが、今はルールが変更。
全国大会へ出場できるチーム数が決められ、順位を争います。
そのため、強豪校が多い関西や関東は、接戦が繰り広げられますが、その他の出場校が少ない地域では、基準値に達せなくても出場できるようになったのです。
JAPAN CUP(全国大会)
毎年、8月に開催される全国大会で、最も歴史の長い有名な大会のひとつです。
数多くのチームが、全国から地区予選を勝ち抜いた強豪たちが、優勝をかけて東京の代々木体育館に集まります。
JOCジュニアオリンピックカップ大会
以前までは「高校選手権」と呼ばれる、高校生のみの大会でしたが、徐々に「中学校選手権」が行われ、その両方を総称して「JOCジュニアオリンピックカップ大会」と呼ばれるようになりました。
これは、大学から高校、そして中学とチアリーディングをはじめる年齢層が低くなっていったことで、一つの大会としてまとめられました。
全日本学生選手権大会
こちらの大会は、大学生チームのみ出場できる大会です。
ジャパンカップと同じく有名な大会で、毎年12月に開催されることから、この大会を期にチームを卒業する選手たちが多いのが特徴です。
全日本クラブチーム選手権大会
社会人チームが出場できる全国大会となります。
こちらも開催は、2月です。
子ども大会
キッズチームの大会は、「全日本クラブチーム選手権大会」の枠で開催されます。
アジアインターナショナルオープン(アジア大会)
群馬の高崎で開催される関東エリアの国際大会です。
毎年5月頃に、アジア各国からチアリーディングチームが集まります。
西日本選手権大会
地区大会とは別に西日本エリアのみで行われる大会で、開催時期は毎年3月頃です。
西日本があるなら、東日本大会もありそうですが、関西エリアのみという特徴があります。
正確な理由は分かりませんが、関西はチアリーディング人口が多く、強豪校も多数いることが理由だと考えられます。
子供大阪大会
こちらも関西エリアのみで開催される、子ども用のチアリーディング大会です。
キッズのチアリーディングはあまりメジャーではないイメージがありますが、関西ではエリアだけで子供大会が開かれるほど、チアリーディングチームが多いことが分かります。
今後、チアリーディングをはじめる年齢層が、関東でも低くなっていきそうですね!
JCSとUSAジャパンのルールの違いを比較
チアリーディングの大会では、演技部門ごとに、それぞれ決められたルールに乗っ取って点数を獲得していきます。
しかし、チアリーディングの協会によってルールが異なり、JCAは独自のルールを定めているのが特徴です。
それでは、JCSとUSAジャパンのルールの違いについて、具体的にどこが違うのか比較して見ていきましょう。
※チアジャパンは、USAとほぼ同じルールで競技が行われます。
部門の違い
JCAは、中学・高校・大学と年齢層のみで分類されているのに対し、クラブチームを主とするUSAジャパンでは、年代の他にレベル部門を採用しています。
レベルは、1~7に分けられ、JCAでよく見られる「ピラミッド」などの大技は、レベル7部門でのみ可能です。
しかし、難易度の高い大技をやることだけが、得点の良し悪しを決める基準ではありません。
その分、タンブリングやスタンツのレベルが高くなるため、見ごたえは十分です!
チーム人数の違い
JCAは1チーム最大16名に対し、USAジャパンやチアジャパンは、最大24名まで出場できるため、できるスタンツが多く、観客を巻き込む一体感で演技が大きく感じられます。
また、レベル7のチームに至っては、24名でピラミッドが行えるので、それもまた見どころの一つと言えます。
必須要素の違い
各協会ごとに、必ず取り入れなければならない構成上の要素があります。それは以下2つの要素です。
アームモーション
アームモーションとは、腕で決まった形を作り、キレのある動きが特徴です。
このアームモーションは、チアリーディングを行う上での基礎となり、大会優勝を狙う上で最も重要と言っても過言ではありません。
JCAは、このアームモーションを構成上の必須要素となりますが、USAジャパンやチアジャパンでは必須ではないのが違いです。
コール
「コール」とは、演技の中で音楽を使用せず、選手の声だけで演技を作る部分です。
コールの主な内容は、チーム名や学校名、チームカラーが掛け声として使われ、観客もその掛け声に合わせてレスポンスし、応援に一体感を持たせます。
JCAは部門問わず、コールを行うことは必須となりますが、USAジャパンでは2分30秒間すべて音楽ありの演技を続けます。
また、チアジャパンのルールでは、2分30秒間の音楽のみの演技の他に、30秒のコールを行うルールがあります。
コール中もスタンツやピラミッドを行うことはできますが、その難易度よりも「観客を巻き込み、いかに一体感のあるコールを行えるか」がポイント獲得のカギとなるのです。
チアマットの違い
大会でよく目にするチアリーディング専用の「青マット」。
このマットは、協会によってサイズが異なります。
JCAでは、12メートル四方の正方形の青マットを7枚、USAジャパンやチアジャパンでは、約12メートル×約15メートルの長方形のマットを9枚使用します。
人数が多い分、1枚が大きいマットを使用するのが特徴です。
JCSの競技ルールを部門ごとにもっと詳しく解説!
続いては、国内で圧倒的な規模を持つJCSの大会ルールについて、部門ごとに詳しく解説していきます。
「チアリーディングを子どもに習わせたい!」「学校でチアリーディング部に入部したい!」という方は必見です!
自由演技競技
・女子(オールフィーメール)部門・・・8名以上16名以内で構成された女子だけの部門(男子1名の場合は、女子部門とされます)
・男女混成(ミックス)部門・・・8名以上16名以内で構成された男女混合の部門(男子は10名まで)
上記は、高校・大学・社会人に当てはめられる編成内容で、中学生やジュニアには男女の割合に指定はありません。
競技内容は、ラインダンスの禁止や、「サイドライン」と呼ばれる観客へ呼びかけるコール、「チア」と呼ばれる観客とのコールの掛け合いを、音楽を使用しない部分に取り入れなければならないなどの決まりがあります。
グループスタンツ演技競技
・女子(オールフィーメール)部門・・・4名から5名の女子だけのチーム
・男女混成(ミックス)部門・・・4名から5名の男女混合チーム
演技時間ですが、自由演技競技は「2分20秒~2分30秒以内」に対し、グループスタンツ演技競技は「60秒以上65秒以内」という違いがあります。
競技内容は、同時に2つのスタンツが禁止されていることや、先ほどのチア・サイドラインの禁止、ダンスの禁止などが特徴です。
パートナースタンツ演技競技
1名の男子、1名の女子、1名の男子スポットで構成されたチームで演技を行います。
チアリーディングのポジションには、「トップ」「ベース」「スポット」の3種類があり、トップは一番上に乗る人、ベースは一番下の土台となる人、スポットは、ベースと一緒にトップを支える人で、背の高い人が抜擢されることが多いポジションです。
競技内容は、グループスタンツ演技競技と似ており、「チア・サイドライン」「ダンス」の禁止、また、スポットはトップをキャッチすること以外、スタンツに加わってはいけないというルールがあります。
このように、チアリーディングの大会に出場する際は、チームの編成内容や競技内容によって、出場できる部門が分かれているんです。
まとめ
いかがでしたか?
チアリーディングの大会は種類が多い分、自分たちに合った大会に参加できるという魅力があります。
また、成果を発揮できる場が多いと、練習を頑張る励みにもなりますよね!
是非、チアリーディングやチアダンスに興味を持った方は、大会に出場しているチームを見つけ、体験に参加してみてはいかがでしょうか?
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